合格ママ推薦図書
「ペンギン探検隊」を推薦する理由
合格ママのページでは、ご家庭で幼少期から継続的に読まれていた本を、保護者の方やお子様から推薦していただいております。
今回ご紹介する本は「ペンギンたんけんたい」をはじめとする、ペンギンシリーズです。
ペンギンスリーズ
お子様からの推薦理由は「とにかく楽しいから!」でした。
推薦していただいたお子様は、アトリエ萠美に入会していただいた時から、記憶力は勿論、コニュニケーション力がとても高く、大人ともきちんとお話ができる能力を持っていました。
レッスン初日に、「山本先生にお手紙を書いてきたの」と言って、はにかみながら手紙を渡してくれたのが、今でも印象に残っています。
その手紙には直筆の文章だけではなく、オレンジ、ピンク、水色で、キラキラと光るハートの形のデコレーションが施されていました。
さて、このペンギンシリーズ本の対象年齢は、小学1年生からと記載してありましたが、推薦してくれたお子様は、既にひらがなが読めるので、自分で読む日もあれば、保護者の方が読む日もあり、交代して読んでいたとのことです。
また、登場する様々な動物達のセリフをお子様が担当して、そのほかの文章はお父様が読む日もあれば、お子様が動物になりきって、本に合わせて演技をしたりする日もあり、様々なバージョン設定で、家族みんなが楽しい時間を過ごすことができたと、教えてくださいました。
そのお話を聞いて、推薦理由の「とにかく楽しい!」とは本の面白さは勿論ですが、本を台本にして家族の皆で夜な夜な繰り広げられる、小劇場での舞台の興奮もその楽しさに色を添えたのでは・・・と想像しています。
そんな家族一丸となって過ごされてきた楽しい時間の中で、両親から愛されている安心感が情緒の安定を生み、そのことが自信となって、記憶の回路やコニュニケーション能力が確実に育っていったのは間違いありません。
お子様の成長に合わせて、お子様目線できめ細やかに子育てをされている、素晴らしいエピソードでした。
ペンギンシリーズ
今回の推薦本「ペンギンたんけんたい」をはじめとする、ペンギンシリーズとは
神出鬼没でマイペースな50羽のペンギン達が、ミッションを持ち、色々な動物に出会い、ひと騒動を起こす物語です。
ペンギン達が出没する場所は、ジャングルであったり、北極海であったり、砂漠であったりします。
出会う動物達も、ハリモグラ・ナマケモノ・サソリ・シママングース・ユキヒョウ・レッサーパンダなどと様々です。
大好評につきシリーズ化されていて、11冊も発行されています。
おもしろい乗り物にのって観測するものとは?
今日は、シリーズの中で、特に興味深かくて、受験絵画や工作に役立ちそうな「ペンギンかんそくたい」をご紹介しようと思います。
今年の考査内容に関係性が感じられるシーンも含まれていますので、只今、母親講座を受講されている年少児の保護者の方々は、是非とも参考までにチェックしていただきたい本です。
第1話のペンギンたんけんたいでは「エンヤラ、ドッコイ!」の掛け声で登場したのはカヌーでしたが、第9話のペンギンかんそくたいではバージョンアップして、せんすいカヌーでの登場でした。
普通の潜水艦でも、カヌーでもない、2つをドッキングさせた、潜水カヌーに驚きです。
50羽のペンギンを数えられる、お決まりのお楽しみページは、まず10〜11ページにやってきます。「1羽、2羽、3羽・・・」一生懸命に50羽まで数を数える、お子様の楽しそうな姿が眼に浮かびます。
また数えるだけではなく「一番前は双眼鏡、二番目はカメラ、三番目は・・・」「隊長の後を49のペンギン達が・・・」「・・・合計すると4歩です」など文章の中には、簡単な足し算や引き算などの、数のお稽古が随所に散りばめられています。
海底では、魚やタコやウミガメといった海の仲間達だけではなく、サンゴのはやし・海藻・岩山・洞窟などが鮮やかに描かれています。ペンギンがウミガメをパチリ!とカメラで 撮るシーンもあります。
姿や生態が違う生き物でも、同じ目的意識があれば、すぐに一致団結している様子はどのシリーズでもおなじみで、読む人に安心感を与えてくれます。
この潜水カヌーには、なんと大型天体望遠鏡が搭載されていることに、驚かされます。「あっ。あれ、南十字星・・・」ウミガメとクジラと大ダコが、夜空を眺めるシーンで、物語は終わってしまいます。
読み終わって本を閉じてみると、ペンギン達から置き土産をもらったような気分にさせられるのは、私だけでしょうか。
もしも私が子供だったら「南十字星ってどんな星なんだろう、見てみたい」と興味を持って、親に尋ねると思います。
85ページに描かれている星座はほんの一部分ですから、お子さんが星に興味を示したら、星にはそれぞれに名前があって、場所や時間によって見える星座が違うことを、子どもでも理解できる言葉を選んで保護者の方が教え導いてあげられる好機かもしれません。
天体系はあまり自信が・・・と思っているのでしたら、プラネタリウムに出向いて、分かりやすくまとめられた映像を見ながら親子で学ぶのも一案です。
プラネタリウムではイベントが充実していて、午前中ではキッズタイムを設けているところもありますので、親子してプラネタリウムに行くのも楽しいかもしれません。
2017. 12. 9 アトリエ萠美講座ブログ投稿記事より
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乗り物を科学する
①カヌー
50羽のペンギン達は、カヌーや飛行船などの乗り物に乗って、登場してきます。
カヌーだけでも、カラフルな色や奇抜なデザインで、思考を凝らしているのです。
緑色のカヌーや赤色のカヌーだけではなく、白と黒のシマウマ模様のカヌーだったりする場合もあります。
ペンギンシリーズの中で、特に私が面白いと感じたのは「ペンギンおんがくたい」のカヌーでした。
それは、白地に5本の黒い線、ト音記号や四分音符、シャープもあればフラットだって書いてある、楽譜模様のカヌーです。
隊長は指揮棒、副隊長はタンバリン、そして副副隊長はマラカスを持っていて、楽譜模様のカヌーに乗って颯爽と登場してくるのです。
これから何やら楽しいことが起こりそうな雰囲気が感じられる、イラストになっています。
②飛行船
飛行船でいうと、シリーズによって赤い飛行船や水玉模様の飛行船が出てきます。
私が面白いと思わず笑ってしまった飛行船は、「ペンギンたんていだん」に登場してくる、黄色いトウモロコシのような飛行船です。
プロペラを回すペダル付きで、先頭部には生き物のように目や鼻や口があって可愛らしい表情があります。
それでいて鳥のような白い羽がついているのですから、笑えます。
色彩的な観点から見ても、赤・青・黄色などの鮮やかな色を、バランス良く配置してあるので、芸術的で存在感があります。
ワクワクしてきて、なんだか乗って見たくなるような、乗り物です。
③潜水カヌー
12月9日のブログでご紹介した「ペンギンかんそくたい」で出てきたオレンジ色の潜水カヌーです。
普通の潜水艦でも、カヌーでもない、それら2つをドッキングさせた優れものです。
シンプルに見えますが、潜水カヌーの上部には、外の様子が見渡せるレンズがついていて、船室からの声が外に出せるよう、スピーカーもついていますので、機能的です。
ハッチを開けて外に出て、ペンギン達の探検の始まりです。
乗り物 研究は絵本から
ここでは、①カヌー・②飛行船・③潜水艦などの3種類の乗り物をフォーカスしてみました。
これらの絵本からヒントを得て、自分なりにイメージを膨らませて、自分だったらどんな乗り物で登場したら楽しいかを考えることができます。
受験絵画や工作のレッスンにも大変参考になる取り組みだと思います。
アトリエ萠美では、慶應横浜初等部を受験する生徒さんには、「今まで見たこともない乗り物を描いてみましょう」という課題の演習を、毎年しています。
年少児から多くの絵本に触れているお子さんは、自分なりのイメージがありますので、レッスン時にイメージを絵画化するお手伝いをしています。
また、必ず自分が描いた乗り物をきちんと言語化する練習もしますが、お子様の発想力、お子様の興味の対象物、考える機能性には驚かされます。
振り返ってみると、慶應横浜初等部の考査では過去6年の間に、数多くの乗り物問題が、幾度となく出題されてきました。
自分だけの電車を作って電車ごっこをしましょう
白い箱を使って動くものを作りましょう
潜ったことのない深海に行く乗り物を作りましょう
魚釣りに行く乗り物を作りましょう
そんな問題に強くなるためには、自分がイメージする乗り物を設計図として描けるようにしておくと、「工作で作りましょう」と言われた時に、スムーズに対応することができるのです。
乗り物の場合、一から全てを考え出すことはとても難しいので、絵本の中に登場してくる乗り物を参考にして、自分なりにイメージを膨らましておくことをお勧めします。
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「ペンギンたんていだん」
舞台は砂漠
登場する動物達は
サソリ・リクガメ・ラクダ
ペンギンたんていだん
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2017. 12.15 アトリエ萠美講座ブログ投稿記事より
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動物を科学する
絵本でイメージ予習をしよう
11冊目までのペンギンシリーズに登場する動物は35匹に登ります。
ライオン・ニシキヘビ・ワニ
ゴリラ・オオトカゲ・ゾウ
しろくま・セイウチ・トナカイ
とら・かめ・パンダ
カンガルー・ハリモグラ・コアラ
オウム・ジャガー・マナケモノ
サソリ・リクガメ・ラクダ
ハリネズミ・オオカミ・ヒグマ
ウミガメ・クジラ・大ダコ
カバ・クロヒョウ・シママングース・キリン・チンパンジー
ユキヒョウ・ヤク・レッサーパンダ などです!
しかも、動物の図鑑に乗っているような、横向きだけではありません。
前向き、横向きだけではなく、色々なアングルからの動物達が、特徴を捉えて生き生きと脈動的に描かれています。
動物園では見る事が出来ないような、角度からの動物達が出て来ますから、小さいお子さん達には魅力的に写るのではないでしょうか。
ペーパーのお勉強ですと、椅子に座って机上での真剣な取り組みになります。
絵本の良いところは、就寝前のリラックスできる時間、つまり解放された精神状態の時に目に触れるので、自然にイメージを習得できている場合があります。
イメージの予習ができていると、動物園に行って実際に動物を目の当たりにすると、鮮明に記憶に残ると言われています。
そんな中で、自分が好きな動物について、更に深く知る努力をして、受験において勝負できる動物を、いくつか決めていくのも良いでしょう。
ペンギンシリーズは、動物の擬人化問題にも対応できる、動物の構図の基礎勉強にもなりそうな絵本です。
登場する動物のまとめ
ペンギンたんけんたいの舞台は南の島登場する動物達は、ライオン・ニシキヘビ・ワニです。
ペンギンしょうぼうたいの舞台はジャングル登場する動物達は、ゴリラ・オオトカゲ・ゾウです。
ペンギンおうえんだんの舞台は北極海、登場する動物達は、しろくま・セイウチ・トナカイです。
ペンギンサーカスだんの舞台は竹林、登場する動物達は、とら・かめ・パンダです。
ペンギンパトロールたいの舞台はオーストラリア?、登場する動物達は、カンガルー・ハリモグラ・コアラです。
ペンギンおんがくたいの舞台はアマゾン川、登場する動物達は、オウム・ジャガー・マナケモノです。
ペンギンたんていだんの舞台は砂漠、登場する動物達は、サソリ・リクガメ・ラクダです。
ペンギンたくはいびんの舞台は雪野原、登場する動物達は、ハリネズミ・オオカミ・ヒグマです。
ペンギンかんそくたいの舞台は南の海、登場する動物達は、ウミガメ・クジラ・大ダコです。
ペンギンがっしょうだんの舞台はアフリカ、登場する動物達は、カバ・クロヒョウ・シママングース・キリン・チンパンジーです。
ペンギンとざんたいの舞台はヒマラヤ、登場する動物達は、ユキヒョウ・ヤク・レッサーパンダです。
2017. 12. 23 アトリエ萠美講座ブログ投稿記事より